第二種電気工事士 過去問
令和7年度下期
問3 (一般問題 問3)
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第二種電気工事士試験 令和7年度下期 問3(一般問題 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題を解くには、まず公式と単位を押さえておく必要があります。
使用する公式は次のとおりです。
Q = m × c × Δt
(Q:熱量[J]、m:物質の質量[kg]、c:比熱[kJ/(kg・K)]、Δt:温度差)
この式は、必要な熱エネルギーを求めるための公式です。
問題では電力量(kW・h)が問われていますので、この単位について少し確認します。
W(ワット)は別の表し方をすると J/s(エネルギー ÷ 時間)となり、単位時間あたりのエネルギー量を表します。
ここに時間を掛けると、s(秒)が消えてエネルギー[J]だけが残ります。
具体的に示すと次のようになります。
1 kW・h =(kJ/s)× 3600 s(1時間)
時間の単位が消えるため、1 kW・h は 3600 kJ に相当します。
次に、温度の単位 K(ケルビン)について確認します。
K は「絶対温度」を表す単位です。
比熱は kJ/(kg・K) で表されることもあれば
kJ/(kg・℃) で示されることもあります。
これらの単位には次の関係があります。
絶対温度(K)= 273 + セ氏温度(℃)
ただし、ここで重要なのは「温度差」である点です。
たとえば 30℃ と 20℃ の差は 10℃ ですが、これを K に変換しても
(303 K と 293 K)となり、差は 10 K です。
つまり、温度差を扱う場合、℃ と K の違いは気にせずそのまま計算して問題ありません。
では、公式 Q=m × c × Δt に数値を代入します。
問題文には効率100%とあるため、電気エネルギーはすべて熱エネルギーに変換されるものとして扱います(効率1として計算します)。
Q = 60 × 4.2 × 20 × 1
= 5040 kJ
前述のように、1 kW・h は 3600 kJ なので、
5040 ÷ 3600 = 1.4 kW・h
となります。
正解です。
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02
電力量に関する問題です。
この問題では公式を覚える事が重要ですが、最後に時間を直す点に注意が必要です。
60kgの水を20℃上げるためには水の質量に温度と比熱を掛けて求めます。
60×20×4.2=5,040kJとなります。
この問題では熱効率が100%なのでこのままの値で問題ありません。
最後に5,040kJは秒換算なので1時間(3,600秒)あたりに変換すると
5,040÷3,600=1.4kW・hとなります。
問題によっては熱効率が変わって出題されることもあるので、しっかり問題文を読んで解きましょう。
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