第二種電気工事士 過去問
令和6年度上期
問36 (配線図問題 問6)

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問題

第二種電気工事士試験 令和6年度上期 問36(配線図問題 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

図は、鉄骨軽量コンクリート造店舗平屋建の配線図である。この図に関する次の問いに対して、答えを1つ選びなさい。

【注意1】屋内配線の工事は、特記のある場合を除き600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)を用いたケーブル工事である。
【注意2】屋内配線等の電線の本数、電線の太さ、その他、問いに直接関係のない部分等は省略又は簡略化してある。
【注意3】漏電遮断器は、定格感度電流30mA、動作時間0.1秒以内のものを使用している。
【注意4】選択肢(答え)の写真にあるコンセント及び点滅器は、「JIS C 0303:2000 構内電気設備の配線用図記号」で示す「一般形」である。
【注意5】電灯分電盤及び動力分電盤の外箱は金属製である。
【注意6】ジョイントボックスを経由する電線は、すべて接続箇所を設けている。
【注意7】3路スイッチの記号「0」の端子には、電源側又は負荷側の電線を結線する。

⑥で示す部分の接地工事の種類及びその接地抵抗の許容される最大値[Ω]の組合せとして、正しいものは。
なお、引込線の電源側には地絡遮断装置は設置されていない。
問題文の画像
  • C種接地工事  10Ω
  • C種接地工事  50Ω
  • D種接地工事  100Ω
  • D種接地工事  500Ω

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この過去問の解説 (3件)

01

注意5に電灯分電盤及び動力分電盤の外箱は金属製とありますので、D種接地工事について考えていきます。

選択肢1. C種接地工事  10Ω

C種接地工事ではありません。誤りです。

選択肢2. C種接地工事  50Ω

C種接地工事ではありません。誤りです。

選択肢3. D種接地工事  100Ω

注意3に漏電遮断器について言及されていますが、問題文に引き込み側には漏電遮断器がないと書いてありますので、100Ω以下の接地抵抗にする必要があります。正解です。

選択肢4. D種接地工事  500Ω

注意3に漏電遮断器について言及されていますが、問題文に引き込み側には漏電遮断器がないと書いてありますので、100Ω以下の接地抵抗にする必要があります。誤りです。

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02

この問題を解くには、接地工事の種類を理解しておくことが必要です。

 

交流600V以下の低圧の接地工事には、C種とD種の2種類があり、それぞれ以下のように区別されます。

 

接地工事の種類   使用電圧接地抵抗値※接地線の太さ
 C種接地工事300Vを超える低圧のもの 10Ω以下

 軟銅線

1.6mm以上

 D種接地工事300V以下の低圧のもの 100Ω以下

    ※電路に地絡が生じた場合、0.5秒以内に自動的に電路を遮断する漏電遮断器を設置した場合は、500Ω以下

 

この問題の⑥に示されているものは、引込線の電源側の接地です。

 

引込線の電源側の使用最大電圧は200Vと300V以下のため、必要な接地工事はD種となります。

 

さらに、問題文に引込線の電源側には漏電遮断器が取り付けられていないと書かれているため、必要な接地抵抗値は100Ω以下です。

選択肢1. C種接地工事  10Ω

C種接地工事は、使用電圧300Vを超える低圧のものなので、この選択肢は不正解です。

選択肢2. C種接地工事  50Ω

C種接地工事は、使用電圧300Vを超える低圧のものなので、この選択肢は不正解です。

 

また、C種接地工事に必要な接地抵抗値は10Ω以下なので、50Ωという値も正しくありません。

選択肢3. D種接地工事  100Ω

解説の通りなので、この選択肢が正解です。

選択肢4. D種接地工事  500Ω

引込線の電源側に、地絡が生じた場合0.5秒以内に自動的に電路を遮断する漏電遮断器を設置している場合は、この選択肢は正解となりますが、今回は漏電遮断器が設置されていないため、接地抵抗値は100Ω以下にする必要があります。

 

従って、この選択肢は不正解です。

まとめ

接地工事の種類をしっかりと把握しておきましょう。

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03

接地工事の種類及びその接地抵抗の許容される最大値に関する問題です。

地絡遮断装置の有無がポイントとなります。

選択肢1. C種接地工事  10Ω

D種接地工事なので誤りです。

選択肢2. C種接地工事  50Ω

D種接地工事なので誤りです。

選択肢3. D種接地工事  100Ω

D種接地工事となり、引込線の電源側には地絡遮断装置は設置されていないので、接地抵抗の許容される最大値は100Ωとなるので正しい組み合わせです。

選択肢4. D種接地工事  500Ω

D種接地工事となり、引込線の電源側には地絡遮断装置は設置されていないので、接地抵抗の許容される最大値は100Ωとなり誤りです。

仮に地絡遮断装置が設置されている場合、500Ω以下となります。

まとめ

地絡遮断装置(漏電遮断器)が引き込み側に施設してある場合、接地抵抗値は500Ω以下になる点は覚えておきましょう。

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